我々調査を行う者は、人の数だけ存在する正義の中から、それを冷静に見極める五感を身につけなければいけないと考えております。 依頼人と被調査人の間で勝敗を決めるのではなく、その手前の境界線で解決出来る案を提案出来てこそ、プロとしてまた調査業者として必要な手腕ではないでしょうか。

古代ギリシャの哲学者プラトンは正義に関しこう説いていました。魂には三つの部分が存在し、それは「理性」「意志」「欲望」から形成されており、「イデア」（完全なものとしてプラトンは用いている）は感覚や直感では分からず、理性的な認識がイデアを把握出来るとしています。
そしてそれぞれの魂に徳を当てはめ「理性の徳は知恵」「意志の徳は勇気」「欲望の徳は節制」とし、徳を備え魂が全体として調和するときに「正義の徳」が成り立ち、これを「四元徳」として考えたのです。

近年個人情報保護により、善悪関係なく全ての人物が保護される様になり、プロとしてこれら四元徳の思考の基、中立公平に立った調査が必要だと考えております。
今一度、「正義」という言葉を真剣に考え、そして今の世の中に一番欠けている「モラル」を個々が取り戻し「四元徳」の一つ「知恵」を得た時、本当の意味での暮らしやすい世の中になるものだと確信いたしております。